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Bernadette
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百合川明…保守派、異能者、髪が黒、目が桃色、光を操る、血の形状を変化させる異能、劣等感を感じている

牧野優世…保守派、未覚醒者、髪が水色、目が青緑、身体能力向上と重力を操る異能、疎ましく思っている

世御坂琴樹…無所属、異能者、髪は黒、目は緑、影を自在に操る異能、力が暴走する傾向にある

月山朱里…警視庁異能捜査課、覚醒したばかりの異能者、髪は亜麻色、目は紫、念動力、なんとなく所属している

月山凪…過激派、異能者、髪は赤、目は金色、血の形状を変化させる異能、思想に疑問を抱いている

如月…警視庁異能研究課、異能者、髪は亜麻色、目は灰色、重力を操る異能と傷を癒す異能、劣等感を感じている

サクラ…中立派、異能者、髪は黒、目は赤、空間移動と重力を操る異能、力が暴走する傾向にある

ヒロ…警視庁異能研究課で他派閥からの潜入者、異能者、髪は青緑、目は青紫、空間移動と音を操る、異能を隠している

遠野イツキ…警視庁異能研究課、異能者、髪は黒、目は赤紫、風を操る異能、最近所属した

羽根川メイ…保守派、異能者、髪は茶色、目は桃色、念動力を操る異能、立場に不安を感じている

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2009年くらいに作って全然書いていなかった人達の設定をサルベージ!!!!

・ハジメ
忌み子。家に不幸をもたらす。けど殺すと更に酷いことになるので殺せない=家から追い出される。本人は事情を知らない。
忌み子故にそういうものに巻き込まれやすい。不幸になりやすい。

・サキ
憑き物筋。犬とか。けれどサキの感情によって暴れたりするわけではなく、むしろ守護霊的な存在。サキ本人はそういうものにうといが、これは犬が守ってくれているため。最強の盾。

・小林
そういうものを一切信じない。故に最強。

・大家さん
そういうものに影響を与えられるという意味で最強。ハジメの保護者。事情を知っている。


・人が落ちた井戸
・道に浮いている手
・ほとんど誰も住まないアパート、エレベーターに乗ると神隠し
・街で切り付けられる、刃物だけが浮いている
・水の中に落とされていく、電話越しに聞く音
・市立図書館の、存在してはいけない本
・未来日記、見る人の未来が書かれている
・死んだ人に会える場所
・幻聴
 親から子への虐待のパターンに暴力があるのはもはや言うまでもない常識だが、それが発覚しない原因に、彼らが人目に触れない場所を狙って暴力を振るうからだという話を聞いたことがある。
 確かに、顔に青痣をつけた子供がいたら疑うこともあるだろう。それで虐待が知れ渡れば自分の身が危うい。ならば見えないよう隠すまでだ。よく考えたものだと呆れを通り越してむしろ感嘆する。とはいえ隠そうとしてまで我が子に暴力を振るうことの意味が、黒崎には理解できなかった。
 だが、今ならなんとなく分かりそうだ、と腹の鈍い痛みを感じながら考えた。親から子へ暴力を振るうことの意味ではない。暴力の跡を隠さねばならないということへ、だ。
 むしろ見えないところでよかったと安堵するのは相手ではなく黒崎自身のほうだった。うっかり見えるところに殴られた跡があれば周囲の人間が黙ってはいないだろうし、それを誤魔化すのも一筋縄ではいかない。まさか暴力を振るった相手が黒崎のことを考えてそうした訳ではないだろうが、顔を殴られるよりかは幾分かマシだ。痛いのは嫌だがそれが目立つのはもっと嫌だ。
 そろりと殴られた腹をさすった、その手をいきなり掴まれ思わず肩が震えた。
「……別に、腹に何か隠してる訳じゃない」
 殴ったあんたが一番分かってることだろ、と予期せず吐き捨てるような物言いになった。いくらかの毒を含んだ言葉はしかし相手の逆鱗に触れることはなく、むしろ笑いを誘ったようだった。
 だというのに何もできないように掴まれた手には力が籠められ、痛みを訴えている。いい加減離してもらえないものかと暢気なことを一瞬考えたが、それを口に出すほど黒崎は無謀ではない。表情を窺えば、男はこの場にそぐわない、ごくごく普通の微笑を浮かべていた。
「クロちゃんはおもしろいなあ」
 当の黒崎はまったくおもしろくないどころか命の危機さえ感じているのだが、男はやはり笑ったままで追い詰めるのだ。
「でもさ、俺も仕事なんだよね」
 その仕事の内容を、黒崎は確かに知っている。
 屈託無く笑う黒崎の友人が脳裏に浮かんだ。思えばあの友人もまた、この男と同類のようなものだ。その同類を、男は追っているという。理由は分からないし男も話すようなことはしなかった。それどころか友人は自分が追われているという事実を知っているかどうかもあやふやだ。かの友人はそれこそ子供のようで、境界線上をふらふらと歩いているように危うい。黒崎の不幸はそんな友人を持ってしまったことにあるのだろう。
 何の前触れもなく手を掴んでいない方の手が黒崎の胸倉を掴み、壁に叩きつけた。気を抜いていたおかげで壁にぶつけた頭は、とても良い音がした。
「個人的なこと言うとさあ、俺別に君のこと嫌いじゃないんだよね。あっこれオフレコね。偉いじゃないか、生きていくためにバイトして、学業も両立させて。性格もそこまで悪くないみたいだし、世渡り上手な感じとても良いと思うぜ。グッド。素敵。素晴らしい。その歳でタバコ吸うのはどうかと思うけど」
 勢いよくシャツを掴まれた拍子に引っかかれた胸元が痛い。頭は痛いと言うより、熱を発しているような感覚だった。その熱が、す、と首筋まで伝っていくのに気付き、出血しているのだと知る。これは隠しようがない、いや、髪で見えないはずだ。そんなことを考えた。
「だから是非生きていて欲しいんだけどね。だけど言ってくれないんじゃあどうしようもない」
 呼吸が苦しくなり、少しだけ唇を開けた。漏れ出た吐息が熱いのに、感じるのは冷気だけだ。体全体から熱が奪われていくような錯覚に陥った。おそらく恐怖しているのだ。思考が追いつかないだけで、体は殺されるかもしれないという恐怖におののいている。
 痛む腹や手首や胸元が、強かにぶつけた頭が、まだ生きているのだと訴えている。
「生き急ぐなよ少年。別にこれくらい、裏切った内には入らないさ。大丈夫、人間生きてりゃこれ以上に酷い裏切りだってある。君が気に病む必要は」
 全然無いぜ、と男は言う。ぎりぎりと力を込めて、まるで黒崎を壁に埋め込むつもりかのように追い詰める。こんな時になってもまだ涙の一つが出ていないことに気付いて笑いたくなった。本当に恐怖している時には、涙なんていう無駄な物体は存在すら忘れてしまうのだ。
「だからさあ、教えてくれよ。41はどこだい?」
 そこでようやく男は笑みを消し、冷たい目で黒崎を見た。
 おそらく何も考えていなかったのだろう。その一瞬だけすべての痛みがなくなったように思えた。人を殺すことに躊躇しない男の顔を真っ正面から見据える。何もかも馬鹿馬鹿しくなって、黒崎は唇を歪めた。
「知るか、そんなこと」
 吐息のようにか細い声はコンクリートの壁に、地面に、零れて跳ね返ることはない。男の目が街灯の光を受けて一瞬きらめいたのが、妙に現実離れして見えた。
ミズキは「来世」「犬」「ゆがんだ魔法」を使って創作するんだ!ジャンルは「学園モノ」だよ!頑張ってね! http://shindanmaker.com/58531


「おれには、双子の妹がいるんですけど」

 湿布を交換してもらおうと、保健室を訪れたのは放課後だった。口煩い保健医と顔を合わせるのは面倒だったが、わざわざ自分で湿布を買うのも馬鹿らしく、どうせならタダで交換しようと思ってのことだった。保健医の小言は適当に受け流しておけば良い。なぜ怪我をしたのか聞かれることはわかりきっていたから、すらすらと受け答えできるように頭の中でシミュレーションをした。いわく「寝起きにベッドから落ちて思いきり打ったんです」「あらそうなの、大変ねえ」。実際そんな風に、うまくいくとも思えなかったが。
 ところが保健室にいたのはやかましい保健医ではなく、死んだ目をしたクラスメイトだったのだから、俺のシミュレーションはまったく無意味なものに終わった。
 普通の教室より一回り狭いくらいの保健室は、入り口近くに大きなテーブルが置かれて窓際に保健医用のデスクがある。奥のベッドはどれもカーテンが開けられて、誰も寝ていないことは明らかだった。クラスメイトは大きなテーブルとセットで置かれたパイプ椅子に深く腰掛けていた。入ってきた俺を一瞥し、やっぱり死んだ目のまま「絆創膏ですか、湿布ですか」と言ってきたので、湿布とだけ答えた。勝手知ったる様子で棚をあさり始めたクラスメイトと入れ替わるように、自分の分のパイプ椅子を引っ張ってきて座る。ちょうどクラスメイトとは斜めになるような具合だった。
 クラスメイトの手際は悪くない。差し出した右腕に広がった青痣に、さして表情を変えることはなかった。ちょうど良いサイズの湿布を探し、フィルムを剥がして遠慮なく痣を覆う。湿布の冷たさは突き刺すようで、同時に感覚が麻痺していくようでもあった。

「おれには、双子の妹がいるんですけど」

 剥がしたフィルムを丁寧にテーブルに置き、少し離れたところにあったゴミ箱を引きずって近づけた。視線を向けると、話している人間とは思えないほど無関心そうな顔をした男子生徒の顔があった。なんて顔だと笑いたくなったが、あいにくここは笑うところじゃないんだろう。頬が引きつって痛かった。
 俺の視線から逃げるように、長い睫毛を震わせて目が伏せられた。それでもきっとあの目は死んだ魚のように淀んでいるのだろう。容易に予想できたけれど俺も人のことは言えないに違いない。

「ねえ知ってます。江戸時代って不思議な慣習があったんです。男女の双子が生まれたら、それは前世で心中した恋人達が生まれ変わった子供なんだって。だから、今度こそ結ばれるように、その子達を別々に育てて大きくなったら結婚させたんだそうです」

 ふ、と笑う気配がした。救急箱を一度棚に戻すため、クラスメイトは立ち上がる。その背をなんとはなしに目で追って、けれどすぐに興味をなくしてかすかに揺れるカーテンに視線を移した。窓はすべて締まっているのに風が吹いているのはエアコンがついているからだと、そこでようやく気付いた。

「じゃあ、お前は前世で心中したのか。今の妹と」
「だったらどうします。おれと妹は、来世の幸福を願って心中したんだとしたら」

 おれは、いもうとをあいしてやるべきなんですかねえ。そこで初めて見たクラスメイトの笑みは何かを嘲るそれによく似ていた。何を馬鹿にしていたんだろうか。俺だろうか。それとも妹だろうか。あるいは世間的な何かすべてだろうか。他人の俺にはよく分からず、見えにくい目を指先でこすって無言を貫く。その拍子に眼帯がずれて、緩慢な動作で付け直した。

「でもどうせ、お前の妹はお前のことが好きなんだろう。兄としてじゃなくて」
「男として」
「一般常識と法律が泣くぜ」
「おれが泣きたいです」
「悪いな、胸もハンカチも貸してやれない」
「ハンカチは自分で持ってるので大丈夫ですよ」

 またパイプ椅子に腰かけた、クラスメイトが持っていたのはテーピングテープだった。どうやらそれで、湿布を固定してくれるらしかった。

「でももし、そんなくだらないことが本当だったら。おれと妹が本当に、そういう前世だったら。どうしましょうね。困りますね」

 そしてまた他人事のようにクラスメイトは吐き捨てるのだ。

「おれはあなたになりたかった」

 それだって十分くだらないことだ、と反論しようとして、する気が失せた。
 クラスメイトは足掻いているのだろう。同時に受け入れようともしているのだろう。江戸時代の話だってそうだ。今は江戸時代じゃないしそんな話なんてあり得ない。そんなくだらないことに、けれどクラスメイトは縋っているのだろう。そうでもなければやっていけないことは世の中たくさんある。
 だからといって俺のようになりたいのは悪趣味としか言いようがないのだが。

「テーピングテープで留めますけど。ついでに頬のガーゼも交換しておきましょうか」
「いや、別に良いよ。めんどくせえし。やりだしたらキリがない」

 棚にはまったガラス戸に映った自分と目があった。笑おうとして笑えなかった頬にはガーゼが、片目には眼帯が、首には包帯が、まるで冗談のように俺の姿を覆い隠している。
 どうにも、クラスメイトと俺は何かを間違えてしまったらしい。間違えてしまったのが俺達自身かどうかはわからないがともかく。きっと、クラスメイトが妹から向けられる愛情の半分でも、俺の親から俺に向けてのそれに分け与えることができたなら、お互いこんな死んだ目をしていることもなかったろうに。どうしてこうも、世の中は上手くいかずに歪んでしまうのだろう。もしも魔法使いがいるのなら、このボタンを大幅に掛け間違えたような状態をなんとかして欲しいくらいだ。
 だが現実にそんなものはいないし、きっと俺もクラスメイトもこのまま生きていくのだろう。収まったはずの痛みがまた戻ってくる。ますます俺は無言になり、目の前が暗く沈んでいく。

「もし来世というものがあったら」
「あったら?」
「人間以外になりたいですね」
「そうかい」
「無駄に頭があるからいけないんですよ。考えてしまうから。だからきっと」
「でもどうせ、来世なんて信じてないんだろう?」

 あたりまえじゃないですか、とクラスメイトは朗らかに笑った。濁った色の目を隠すような満面の笑みに俺も笑おうとして、でもやっぱり頬が痛くてやめた。どうせなら次は笑う必要のない生物に生まれ変わりたいと思ったが、どうせ死んだところで来世はないので、やはり無駄なことなのだろう。結局俺は表情を変えないまま、新しく貼られた湿布を指先で撫でた。
・雁首や吸い口は金属製。純銀?
・羅宇は茶色っぽい感じ。樺細工してると綺麗。
・樺細工をしていたら、金属部分に飾りはない。していなかったら唐草模様とか、桜と鶯とかが細工されている。あるいは龍。
・全体的に優美。ナナオの曾祖父が、奥さんと一緒に選んだ物。
・煙管入れもある。煙管入れはいたってシンプル。根付けがついている。
・いざとなったら煙管入れと根付けも九十九神になる。
・キセル=ヒト型、煙管=本体。ヒト型をとっても煙管はそこにある。なのでヒトの姿をとると、自分で自分の本体を持っている。
・本体が壊れたら死ぬ。ヒト型がダメージを受けすぎても死ぬ。
・羅宇交換すると肌の調子が良くなる。体調も良くなる。そうなると彼を構成しているのは一体どこからどこまでなのかが気になるが、吸い口と雁首が本体と言うことになってしまうのでちょっと分からない。
・ちなみにナナオがどれだけ抵抗しても、知らず知らずのうちに彼の鞄に本体=煙管を入れてしまうので、もはやナナオの行くところならどこにでもついていく。時々高校内で人の姿をとる。そういうのが鋭い人には見えてしまうのであら大変。とはいえまだまだ若いので、本当に一部の人にしか見えない。


・カクリヨさんは人間ではない。カクリヨ、というのも本来の名前ではない。
・カクリヨさんの住む屋敷は神域のようなもの。その屋敷の主になると、恩恵を受ける代わりに屋敷に縛られる。次の屋敷の主が見つかるまでカクリヨさんは生き続ける。なので彼は外見以上に長生き。
・カクリヨ=幽世であり、屋敷は現実であって現実ではない。一つの理想の形。何もかもが満ち足りている。
・ところでカクリヨさんが屋敷の外に出られるのは、弟子兼娘がいるからである。
・カクリヨさんが呪術師なのは別に屋敷の恩恵ではなく、生まれつき。むしろその才能があったからこそ屋敷の主に選ばれた。呪術師としてはトップランク。
・もともと呪術は他人を癒すために存在しているらしいが、カクリヨさんは普通に人を呪うことが出来る。呪い殺せる。とはいえ滅多にやらない。受動的に、かけられた呪いを反射する程度。
・もちろん癒せる。解呪する。守る。獣避けの衣、虫除けのカカシ、ヒトあらざるものを縛る紐。身代わりの人形。純粋に身を案じ守る紐。
・弟子兼娘は修行中。毒草を摘んだり虫を掴んだりするので、手が荒れている。
・呪術師にとって髪の毛は大切なもの。霊力の象徴であり、自分の分身を生み出すパーツの一つ。なので滅多なことでは他人に触れさせない。だからカクリヨさんも弟子兼娘も髪の毛を伸ばし、人一倍手入れに気を使う。この二人は互いの髪に結構気安く触っているが、普通はそんなことはしない。
・師弟関係である以前に親子関係なので、カクリヨさんが弟子兼娘の頭を撫でるとか、髪の毛をそっとよせてあげるとか、そういう感じで髪に触れることがよくある。カクリヨさんの方が髪の毛長くて梳かしにくいので、弟子兼娘が代わりに梳かしてあげる、という具合。切るのもお互いが頑張ってやっている。仲睦まじい親子。
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