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Bernadette
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・船に乗ると、老人はにっこり笑った。彼の向かい側に腰掛けると、老人は思ったよりも力強い動作で櫂を手にして船を漕ぎ出した。

・川を下る船はいつか、海へ辿り着くのだ。

・青く薄い、透明な円盤だった。円盤と言うには少しだけ歪み、表面は波紋のように揺らいでいる。頼りないほど薄いそれをそっとつまみ光に透かすと、海の中から空を見上げているようだった。

・作品展に出す作品を描かなければならない。
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 愛した女を食べるとはどんな気分なのだろう。

ループタイ入りの箱を見つける→開けない→来客→人魚の肉が欲しいと言う女性→少し待って欲しいと言う→どうして自分を同席させたの?→判断出来なかったからだ→人魚の肉を食べさせて良いのか?

「どうして僕に、そんなことを聞くんですか」
 今まで一度だって彼は自分の収集物について、夏野に意見を求めたことはない。彼の物は彼の物であり、収集物をどう扱うかも全ては彼が決めることだからだ。人魚の肉が入っているのだという小さな壺も手放す手放さないは、冬峰が決めることのはずなのだ。
 彼は真剣な目で夏野を見ていた。
「判断出来なかったからだ」
「そんなことを、僕に判断出来るとでも」
「出来る出来ないの問題ではない。させたいんだ」
・芥川古書店
日本文学を中心に取り扱う古書店。幅広く、和本から単行本、最近の文庫本までなんでも。でも古書店なので、メインは和本とか、昭和中盤までの単行本。

・芥川
 店主。30代から40代。まだまだ若いが昔から仕事を手伝っていたのでそれなりに経験はある。前店主とは血縁者くらいの仲。だから一応姓は同じ。
 服装を考えるのが面倒で、大体いつもシャツにスラックス。冬場になるとそれにベストやカーディガン。本に関しては当然のことながら詳しい。
 古書店の近くにある和菓子屋の和菓子が好き。甘い物は普通に食べる。メタボになる、と言われるのが実に恐ろしい。ただしコーヒーはブラック。むしろ日本茶かもしれない。
 口調は乱暴、ぶっきらぼう。とは言いながら敬語は使うし、谷崎のことは「谷崎さん」と呼ぶ。仕事と趣味がイコールで繋がっている感じなので、古書のためにどこかに遠出することも厭わない。乱読派。なんでも読む。暇になると谷崎の教科書も読んでいるが、もともと理系の知識があまりないので頭を抱えている。

・谷崎
 大学生で女。多分二年生くらい。工学部とか理学部とか。とにかく文系ではない。なので本には疎いし歴史関係も苦手。読書は嫌いではないがあまり読まない。
 動きやすそうな格好。スカートよりホットパンツ派。学部のせいか否か、機械関連に強い。本を扱う時によく指を紙で切っている。
 芥川の好みに毒されてきたのか最近和菓子ばっかり食べるようになってきた。抹茶うまうま。
 理系なので鞄はいつでも教科書で一杯。大学からの帰りや昼休み+三限の長い空き時間に店に来る。もしくは働く。よく鞄を開けっ放しにしていて、それを芥川に注意されるけどなかなか直らない。なので芥川がこの鞄から勝手に教科書を持ち出してくる。谷崎は自業自得なので怒れない。
・ライブラリ
 古今東西の様々な本を集めている。一見するとただの一軒家。リビングは広々とした吹き抜けで、天井でファンが回っている。螺旋階段をのぼると二階部分。きれいに掃除され、部屋の隅には観葉植物が置かれている。
 一階のほかの部屋にぎっしり本が詰まっている。主は乱読派。弟子も乱読派。リビングの本棚には小説や専門書、画集、その他諸々が並んでいる。節操がない。
 本を集めるだけではなく、偽書も作る。偽書作成師であり文字食いの魚の被害を直す専門家。武器はペン。魚から文字を取り出して、また元のようにページに貼っていく。元通り。
 イメージはダンタリアン。知識の堕天使。本の悪魔。

・芥川昇平(芥川竜之介と大岡昇平)……くたびれたスーツのおっさん。白いシャツと黒いスラックス。煙草は吸わない。目つき悪い。乱読派。ニヤリと笑う。知識欲が強い。コーヒーには砂糖を入れる。甘い物は人並みに好き。基本的には無愛想。豊富な知識は使いどころがない。冬峰のように浮き世離れしているわけではなく、必要な物は自分で買い物にいく。レコード収集が趣味。

・谷崎(谷崎潤一郎)……カジュアルな白シャツにスリムなカーゴパンツ。乱読派。二十歳を少し過ぎたくらいの女性。芥川の弟子。家事は万能。まだまだ未熟。谷崎って変態ですよねーと返すタイプ。本がそんなに好きなわけではなく、暇だから読む。コーヒーは無糖ブラック派。ただし甘党。人当たりが良い。付き合いは浅く広く。
悪夢商人二瓶とセットの少女、八坂の話。


 君に頼みがあるんだが、と悪戯を思いついた子供のように無邪気に悪夢商人は言った。
「あの絵を譲ってくれないか。幼い子供が、薔薇を手にして笑っている絵だ」


・白いワンピースを着て、薔薇の木の間からこちらをのぞく少女。六歳くらい。癖のある髪を緩く二つに結んでいる。赤い薔薇の木の下で、白い薔薇を一本手にして笑っている。
・ある日、その少女の手から薔薇が無くなっているのに気付く。
・?
・悪夢商人がやってくる。
・あの白い薔薇はどこへ?
・枯れてしまったんだ、だから、新しくプレゼントしないとな。
・紺色のスカートに紺色のネクタイを結んだ、地味な制服。白いシャツから細い腕が見える。癖のある髪の毛を緩く二つに結んでいる。


オチは 行方不明 です
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