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Bernadette
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紹介を作るだけ作ってまともに出してない人達やら何やらの設定を垂れ流す。

・五木ゼン
五木家長男にして三番目と思いきや一番目。五木家双子とは血が繋がっていない。ゼンとリンは血が繋がったきょうだい。カナギン双子+ゼンリン兄妹といった感じ。
片目が見えない。以前の設定だと眼帯つけてたけどそれだとあんまりなので、片目が良くないことにする。ただしそれのおかげか否か、変な物が見える。幽霊とかそう言う物に限らず、オーラだったり、人と人の間の糸だったり、ふわふわ浮いている変な物だったり。
魚を持っている。白い魚。いつもは硝子瓶か硝子製のチューブみたいなのに詰めている。ゼンには見える。ギンコには見える。リンはちょっとだけ。カナギと九条は見えない。夏野も若干。ゼンにとっての悪い物を食べる。だから害はない。黒くなると消えてしまう。けど白いヤツはいつも一匹だけは残っていて、そいつが分裂する。

・五木リン
ほとんど設定決まってないけどゼンよりも普通の子供。誰からも愛されるような幼女だと良いなあ。何故か黒崎とよくコンビになって登場するけど多分、近所のお兄さんと幼女みたいなそんな関係。

・五木カナギ
何故か双子の妹の方が「金」で姉の方が「銀」。意味が分からないけど自分の設定ミス。大学生。趣味で裁縫やっているけど裁縫って言うレベルではない。リンの服を作ったり、作った服を売ったりしている。手先が器用。スイーツ担当。ただしギンコよりもプロポーションは劣るらしい。最近ダイエットをしようと頑張ってるけどダイエットは明日から。
ギンコが不思議担当だったらこっちは現実担当。骨董店の運営にはあまり関わっていない。大学生忙しい。綺堂と同じ学科学部にするべきかまだ不明。五木家の食事以外の家事はたいていやっているのでアルバイトはしていない。代わりに作った服をオークションに出したり委託したりして、趣味でお金を稼いでいるんじゃないだろうか。もうプロで良いと思う。
ギンコと担当は違うけど、姉妹仲はとても良い。五木家最強の名を持っていたような気がする。大掃除の時に逃げようとした九条を捕まえた人。みんなのおかあさん。

・九条
五木家居候。カナギンが20~22のイメージで、九条はその一個上。ヒエラルキーの最下位。唯一の幸運はゼンとリンはまったくそう思ってくれていないこと。だいたい双子に使われる。
不思議と現実の境目辺り。見えないし感じないしでも信じていない訳ではない。そう言う物があって良いじゃないか、と思う人。不良。でもよくある話で根はいい人。ゼンリンにひじょうに優しい。
黒崎とは悪友。幼馴染み。家族はいるけど疎遠。中学生くらいの時に姉が死んでいる。毎年墓参りは欠かさない。下の名前はトワ。漢字は永久か永遠のどっちかだったけど忘れてしまったメモをしておけ。

・五木ギンコ
骨董店店主代理。両親は仲良く世界一周中。基本的に放任主義の両親だったが仲は良い。放任だった分責任感が強く、自立心も強い。
不思議担当。ありえないことなんてないだろ、と冬峰と同じようなことを言いそう。神経が図太い。運動神経抜群。料理が得意。五木家の食事担当。
毒舌なのはただの性格。家族大好き妹大好き弟大好き。やばいそれぐらいしか書くことない。進学はしていない。高校卒業したら家業を継ぐと決めていた。ので小さい頃から骨董品には触れているし、目も慣れている。

・綺堂
大学生。カナギン黒崎アリスとは同い年というかクラスメイトだった。理系。暇であることを極端に嫌っていて、知識を詰め込むことが大好き。だからスケジュール帳やばい鞄の中身やばいついでに貯金額もやばい。塾講師と喫茶店、時々日雇いもやっている。
親は父親のみ。兄が一人と妹が一人。妹は高校生になりました。ちょっとハイレベルな女子校に行っている妹は可愛いけど兄は可愛くない。ほんとうはお兄ちゃんと呼びたいけど呼べないお年頃じゃなくて、兄と呼ぶには年齢が近すぎる何せ二ヶ月しか誕生月が変わらない。
もともと母親と二人で暮らしていたが、母親の死後、自分の父親だという男に引き取られたら兄と妹がいたよーという。不義の子だった。父親の本妻の方も実はかなり前に亡くなっている、ことにしよう。つまり兄、妹、父の四人家族。ただし最近父が再婚しそう。別に良いんじゃないかなーと思っている。多分、父親としてよりも、一人の保護者としてみている。
兄に対しては複雑。すごい複雑。髪を切ると結構似ている。綺堂は黒髪ロングのポニテ。兄はショートカットの癖毛跳ねっ毛。妹は癖毛が良い方向に行って、黒髪ウェーブ。可愛い。妹マジ可愛い。兄とはもう一人の友人として接しているような感じなんだけども、時々近付きたくなる。多分端から見たらカップルみたいな事も平然としそう。きょうだいだから、という言葉を大義名分にして。
いろいろ複雑な人。出来れば中学校辺り、兄がいることを知る辺りを書いてみたいんだけども、書き出したら終わらないような。

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 世の中の小学生、中学生は夏休みに入っているらしい。声高に叫び走っていく子供達とすれ違った。ほんの少しだけ振り返り、また前を向く。おそらく中学生だろう少年達は楽しげな後ろ姿をしていた。手にした老舗和菓子屋の袋を持ち直す。黒崎の知る中学生の少年は、おそらくすれ違った彼らと正反対のおとなしさで、店番をしているに違いない。
 五木骨董店は表通りから横道にそれた、小道にひっそりと構えている。古びてはいるが綺麗に掃除された店の中にはいつも通り、雑多な物で溢れていた。冷房が効いた店には今はカウンターに少年が一人座っているだけだった。癖のない黒髪をショートカットにした少年は、おそらく本を読んでいたのだろう、顔を上げて黒崎を見た。いらっしゃいませ、と言おうとしたのだろう口が中途半端に開いたまま止まり、一瞬の空白を挟んで彼は言った。
「黒兄だ」
「おう」
 ゼン、という名の五木家長男は、黒崎が持つ紙袋に気付いて目を輝かせた。店内を見渡したが、客も、いつもはいるはずの店の者も誰もいない。ゼンに聞くと、店主代理のギンコと九条は取引をしに行ってしまったらしい。
「リンは?」
「昼寝」
 言われ、時計を見ると、確かに昼寝をしていてもおかしくない時間だった。だが、それならもう一人、ギンコの双子の妹がいるはずだが、首を傾げる黒崎から察したのだろう、
「カナ姉も、リンと一緒に昼寝」
「中学生に店を任せるってどうなんだ」
「仕方ないよ、カナ姉も昨日まで、課題とかいろいろやってたし」
「大学生は大変だな」
「中学生も大変だよ」
「店番が?」
「店番も」
 紙袋から買ってきた和菓子を取り出すと、ゼンは無言で店の奥に消えた。そのまま黙って和菓子を並べ、終わったところで急須と湯飲みを持って帰ってきた。お茶を淹れに行っていたようだった。
 夏に合わせた色とりどりの和菓子を、ゼンは楽しそうな目で見ていた。買って来たそれを分けるのは彼に任せ、黒崎はそっと店を眺める。相変わらず何に使うのか分からないものが並び、かと思えばそれなりの値打ちがありそうな掛け軸が飾られている。

 一通り見終わってカウンターの奥に視線をやると、おかしなものが見えた。
「なあ、ゼン、それなに」
 指さすとゼンが振り返り、それ、と表現したものを軽く見やった。彼は慣れているのだろう、ああ、と小さく声を上げた。
「金魚鉢」
「球体じゃないか」
「球体だよ」
「転ばないのか」
「うん」
「変なの」
「変だよね」
 おれこれ食べたい、と、一通り分け終わったゼンが取り上げたのは、寒天を使った川底を思わせる菓子だった。
「あれ、黒兄とったヤツだろ」
「ん、ああ、祭で」
 カウンターの下から紙を取り出して細かく裂き、ゼンはそれに一つ一つ名前を書いていった。ギン姉、カナ姉、九条兄、リン。そしてそれを、分けた和菓子に置いていく。リンに、と分けられたのは赤と黒の金魚の形をした羊羹が入った寒天だった。
「リン、あの金魚、すごく気に入ってるんだ」


「あら黒崎、来てたの」
 寝起きでいまだはっきりと開かない目をこすり、カナギが奥からやってきた。カウンターに並んだ和菓子と湯飲み、それをほおばる二人を見て、苦笑した。
「リンが見たら怒るわね。どうして起こさなかったのって」
 そういった後ろで、小さな子供のぱたぱたとした軽い足音が近付いていた。
 アイスピックで氷を削り、丸く形を作っていく作業がある。バーテンダーとしては習得しておくべきことの一つらしい。氷を素手で掴みそれをアイスピックで削る作業は、親指の付け根をよく怪我をする。
「……」
 そして当然の如く、黒崎も刺した。
「…………」
 働いている間に練習する時間はない。暇な午後、自室で練習している時だった。強く突き刺しはしなかったが、アイスピックは確かに骨張った皮膚に浅く刺さり、小さな穴を開けた。そこから赤い血が少しずつ浮かび上がり、血の玉がぷつり、と均衡を破って肌を滑り落ちていく。とろとろと流れ出す血の赤さに目を奪われたが、氷の冷たさと溶けて水となったそれが血に混ざり始めたところで視線を逸らした。
 一瞬遅れて痛みが走った。氷を流し台に捨て、アイスピックも一緒に転がし、ティッシュを一枚とって傷口に当てた。血はすぐ止まった。
 絆創膏を当てた。傷口は覆われて、見えなくなる。それでも残る痛みは不思議な物で、ぼんやりしながら黒崎は煙草を銜えた。


「ねえ、どうしたのそれ」
 手を掴まれて絆創膏の上をそっとなぞられる。痛くはない。
「アイスピックで」
「刺したの」
「刺さった」
「馬鹿ね」
「練習してたんだ」
「何の?」
「氷。丸くするんだ」
過去の物をサルベージ。いつか使う。


「ねえギンコ。私達、双子よね」
「そだよー」
「一卵性よね」
「? うん」
「顔も遺伝子レベルも同じよね。元を辿れば一人の人間なのよね」
「うん……」
「なのに、どうして体格は違うのかしら……どうして私の方がスタイル悪いのかしら……」
「カナギちゃん、もしかして」
「いいえギンコそれ以上言わないで。何も言わないで食事を減らして」
「……明日から、カロリー低めの食事にするよ。俺、頑張るから、だからそんな悲しそうな目をしないでカナギちゃん……」

「それはな、憎いっていうんだ。まあ覚えとけ、損はねぇ」

「二人合わせてオセロ!」
「ひっくり返る?」
「ひっくり返すぜ!」
「うわあー止めろー黒くなるー」
「ならねえよ」
「オセロの黒い方ノリ悪いな、のれよ」
「無理」
「オセロの黒い方、俺、腹減った」
「そうか」
「白いご飯に砂糖載せて食べたい」
「!?」
「!?」

「ふむ、ところでタイラは何をしているのかな」
「カンゴの邪魔しないように邪魔してる」
「つまりプレッツェルを半分に折ってる」
「……ちょっと待てい。そりゃ私のプレッツェルか」
「あ、次は半分を半分にし始めた。しかも一本食った」
「いえーいいただきっ」
「タイラよ、プレッツェル折るの止めちゃくれないか。ついでにセーラー服は脱ぎなさい」
「え、だんだん楽しくなってきたのに。あとここでセーラー脱いだら、下着になっちゃうんだけど」
「あ、このプレッツェルうまー」
「黒崎君、君も私のを勝手に食わんでくれ。タイラ、やっぱり脱がんで良い」
「えー」
「えー」

「花火は八時からだ」
「……」
「林檎飴はこの茂みを出て左方向、向かって右で売ってる。人を食うようなお前でも、墓参りくらいはするだろ」
「……」
「あの人に買っていけばいいよ。死人は何も食えないけどね」

「…………70……いや、75点」
「はあ?」
「傷跡ある方が味あって良いけど、この傷跡は綺麗じゃないな、無粋だ。あとは、爪がもう少し長いと最高。他は良いな。ほどよく筋肉ついてるし、手首のラインは芸術的。庭に生やしておきたいくらい」
「おい……」
「さーて救急箱はどこかなー」

「聞け、八坂!」
「はいなんでしょう」
「ついにエンムを手に入れたぞ!」
「エンムってなんですか」
「たまたま電車に乗ったのが良かったらしい。隣りに座った少年がうなされていてな、気になって見てみたらエンムだったのだ!」
「いや、あの、エンムとは何なのでしょう二瓶さん」
「これは噂以上に素晴らしい。入手が困難なだけある。最近の養殖の悪夢などとは比べ物にならない出来だ!」
「悪夢って養殖出来る物だったんですか」
「これだからこの商売は止められない。今は気分が良い。行くぞ八坂、仕事だ」
「はい。……ってエンムってなんなんですか、そもそも悪夢に養殖なんてあるんですか。二瓶さん、二瓶さーん」

・黒崎が落ちる
・41が落とす
・綺堂の教え子が死ぬ


 愛しい他人の家を出て、向かった先は唯一と言って良い友人の部屋だった。黒崎という青年はほぼ昼夜逆転した生活を送っていることを41は知っている。昼を過ぎ、そろそろ起きた頃だろう。不用心なことに、家にいる間彼は部屋の鍵を閉めない。ゆえに彼がいる間は41も自由に家に入って遊ぶことが出来たし、時間帯によっては食事を出してくれることもあった。
 予想通り、黒崎の部屋の辺りから良い匂いが漂ってきた。そしていつも通り鍵が開けっ放しだった。チャイムを鳴らさずドアノブを回し体を滑り込ませる。驚かせようとそっと靴を脱いで上がると、キッチンで料理をしている青年の後ろ姿があった。
 テーブルには既に、一人分とは思えない量の料理が出ていた。黒崎は随分と燃費が悪い。その量に呆れつつもゆっくり近付き、肩に手を乗せてみた。
 青年は声を上げずに体を震わせた。してやったりと41が笑ったタイミングで、驚いたように体を離し振り向いた。黒崎の目が41をとらえ、そして大きなため息をついた。
「心臓に悪いな、お前」
「驚かせようとしたんだから当たり前だろ」
「冗談じゃない」
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