・黒崎が落ちる
・41が落とす
・綺堂の教え子が死ぬ
愛しい他人の家を出て、向かった先は唯一と言って良い友人の部屋だった。黒崎という青年はほぼ昼夜逆転した生活を送っていることを41は知っている。昼を過ぎ、そろそろ起きた頃だろう。不用心なことに、家にいる間彼は部屋の鍵を閉めない。ゆえに彼がいる間は41も自由に家に入って遊ぶことが出来たし、時間帯によっては食事を出してくれることもあった。
予想通り、黒崎の部屋の辺りから良い匂いが漂ってきた。そしていつも通り鍵が開けっ放しだった。チャイムを鳴らさずドアノブを回し体を滑り込ませる。驚かせようとそっと靴を脱いで上がると、キッチンで料理をしている青年の後ろ姿があった。
テーブルには既に、一人分とは思えない量の料理が出ていた。黒崎は随分と燃費が悪い。その量に呆れつつもゆっくり近付き、肩に手を乗せてみた。
青年は声を上げずに体を震わせた。してやったりと41が笑ったタイミングで、驚いたように体を離し振り向いた。黒崎の目が41をとらえ、そして大きなため息をついた。
「心臓に悪いな、お前」
「驚かせようとしたんだから当たり前だろ」
「冗談じゃない」
・41が落とす
・綺堂の教え子が死ぬ
愛しい他人の家を出て、向かった先は唯一と言って良い友人の部屋だった。黒崎という青年はほぼ昼夜逆転した生活を送っていることを41は知っている。昼を過ぎ、そろそろ起きた頃だろう。不用心なことに、家にいる間彼は部屋の鍵を閉めない。ゆえに彼がいる間は41も自由に家に入って遊ぶことが出来たし、時間帯によっては食事を出してくれることもあった。
予想通り、黒崎の部屋の辺りから良い匂いが漂ってきた。そしていつも通り鍵が開けっ放しだった。チャイムを鳴らさずドアノブを回し体を滑り込ませる。驚かせようとそっと靴を脱いで上がると、キッチンで料理をしている青年の後ろ姿があった。
テーブルには既に、一人分とは思えない量の料理が出ていた。黒崎は随分と燃費が悪い。その量に呆れつつもゆっくり近付き、肩に手を乗せてみた。
青年は声を上げずに体を震わせた。してやったりと41が笑ったタイミングで、驚いたように体を離し振り向いた。黒崎の目が41をとらえ、そして大きなため息をついた。
「心臓に悪いな、お前」
「驚かせようとしたんだから当たり前だろ」
「冗談じゃない」
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