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 住宅街の間を縫うように走る線路に並ぶように、細い道が通っている。人が両手を広げた程度の幅しかない道に、人の背丈を超すほどのひまわりがずらりと並んでこうべを垂れていた。
 あまりの暑さに目の前が揺らいでいる。青空と白い入道雲が疎ましかった。汗を手で拭いながら黒崎はひたすらに歩いた。ろくに舗装されていない道は、歩くたびにじゃりじゃりと音を立てた。その熱せられた砂利と刈られた草の甘い匂いがどこか懐かしかった。
 遠くで踏切の音が鳴っている。それに気づいた時には電車がすぐとなりの線路を走っていた。轟音。ひまわりが風で揺れた。太陽を模した大輪の花が、潰れた人の顔のように見えて吐き気がした。
 もちろんそんなものは幻だ。何の罪もないひまわりは暑さにうなだれているだけだった。それでも一度植え付けられたイメージは強烈すぎて、そう簡単には拭えない。
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