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 彼が学校を辞めたというのを知ったのは、それから数ヶ月経った後だった。
 辞めた理由というのは分からない。成績が特別悪かった訳でもなく、講義を休みがちだった訳でもない。本当に、唐突に、辞めたらしい。
 彼を知っている人はたくさんいたけれど、誰一人として彼のその後を知っている人はいなかった。いや、いたのかもしれないけれど、私が言葉を交わした人達の中では誰も知らなかった。顔見知りにしてはよく話し、けれど友人と呼ぶには距離があるような、そういう関係ばかりだった。そしてきっと私もその中の一人なのだろう、彼にとっては。
 しばらく心のどこかにぽっかりと穴が空いたようなそんな気分だった。塞ぎ込んではいなかったけれど、彼が座っていたベンチを見る度に泣きたいような気分になった。そのたびに私は目を無理矢理動かして正面を見た。猫はどこにもいなかった。


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