吸血鬼の集まりは、エティエンヌにとって憂鬱な出来事の一つだ。
上流階級の多い吸血鬼一族は、月に一度パーティーという名目で集会を開く。エティエンヌはそれが好きではない。もともと同族とのつながりが薄く、その上一族を離れて魔女の家に身を寄せている。更に身を寄せるだけではなく、普通ならば世話をされる側である吸血鬼が、逆に世話をする側になっている。同族達からはあまり良く思われていないことを彼自身よく知っていた。
だから今まで出席することはなかったのだが、どういう訳か今回だけは必ず出席するように、と、兄だけではなくパーティーの主催者にまで言われてしまったのだ。その口から自然と溜息が零れるのも仕方のないことだった。
それを聞きとがめた魔女はエティエンヌの目の前で唇を尖らせた。
「いい男が台無しだ」
「台無しのまま欠席になれば良いのに」
「逃げるな逃げるな」
「逃げていません、行きたくないだけです」
上流階級の多い吸血鬼一族は、月に一度パーティーという名目で集会を開く。エティエンヌはそれが好きではない。もともと同族とのつながりが薄く、その上一族を離れて魔女の家に身を寄せている。更に身を寄せるだけではなく、普通ならば世話をされる側である吸血鬼が、逆に世話をする側になっている。同族達からはあまり良く思われていないことを彼自身よく知っていた。
だから今まで出席することはなかったのだが、どういう訳か今回だけは必ず出席するように、と、兄だけではなくパーティーの主催者にまで言われてしまったのだ。その口から自然と溜息が零れるのも仕方のないことだった。
それを聞きとがめた魔女はエティエンヌの目の前で唇を尖らせた。
「いい男が台無しだ」
「台無しのまま欠席になれば良いのに」
「逃げるな逃げるな」
「逃げていません、行きたくないだけです」
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