比翼鳥を片手に抱いて、シラヌイの店に行く途中だった。
露店で売られていたのは携帯ゲーム機だった。永世も見たことのある有名な物で、そういえば昔持っていたな、と感慨深い気分になった。
「ようお兄さん、買っていかないか? 今じゃ型遅れって言われてるが、ちゃあんと使えるぜ」
おそらく、悩んだ時間はそう長くはなかっただろう。
「永世? 何をやってるんです?」
食事の準備の合間にゲーム機の後ろに電池を入れ、一緒に買って来たゲームソフトを挿入する。小さな画面にゲームタイトルが浮かび、ひらがなばかりのメニュー画面が開かれた。後ろから覗き込んできたシラヌイが、興味津々といった様子で触ろうとしてくる。
「ゲームだよ。外じゃ結構人気だったんだ」
「すごいですね」
「まあな。こういう機械はあんまないもんな、夜街って」
露店で売られていたのは携帯ゲーム機だった。永世も見たことのある有名な物で、そういえば昔持っていたな、と感慨深い気分になった。
「ようお兄さん、買っていかないか? 今じゃ型遅れって言われてるが、ちゃあんと使えるぜ」
おそらく、悩んだ時間はそう長くはなかっただろう。
「永世? 何をやってるんです?」
食事の準備の合間にゲーム機の後ろに電池を入れ、一緒に買って来たゲームソフトを挿入する。小さな画面にゲームタイトルが浮かび、ひらがなばかりのメニュー画面が開かれた。後ろから覗き込んできたシラヌイが、興味津々といった様子で触ろうとしてくる。
「ゲームだよ。外じゃ結構人気だったんだ」
「すごいですね」
「まあな。こういう機械はあんまないもんな、夜街って」
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