眼鏡をつけた。ぼやけた視界がクリアになる。
「どーお?」
「あー、うん」
見える見える。四角いフレームの向こう側を浮かぶ半透明のよくわからないふわふわとした、クラゲのような何かがよく見える。
「だめだねーこりゃ」
視力のことと思っているのだろう、母は慰めるような口調で言った。
「来週にでも眼鏡屋さん行こうか。それともコンタクトレンズにする?」
「うーん」
眼鏡を外す。とたん、半透明の何かは更に透明になり、ほとんど見えなくなった、ぼやけた視界は相変わらずだ。
「うーん、とりあえずいいや」
「あんたそれで大丈夫なの」
「だいじょぶだいじょぶ。今日だってそんなに困ったりしなかったし」
それに半透明の何かが見えるようになるのはお断りだ。
「どーお?」
「あー、うん」
見える見える。四角いフレームの向こう側を浮かぶ半透明のよくわからないふわふわとした、クラゲのような何かがよく見える。
「だめだねーこりゃ」
視力のことと思っているのだろう、母は慰めるような口調で言った。
「来週にでも眼鏡屋さん行こうか。それともコンタクトレンズにする?」
「うーん」
眼鏡を外す。とたん、半透明の何かは更に透明になり、ほとんど見えなくなった、ぼやけた視界は相変わらずだ。
「うーん、とりあえずいいや」
「あんたそれで大丈夫なの」
「だいじょぶだいじょぶ。今日だってそんなに困ったりしなかったし」
それに半透明の何かが見えるようになるのはお断りだ。
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