「昔、片腕をなくしたんだ。そのせいかもな」
そう言った彼の両腕は健在だった。それを見越していたかのように男は笑う。ああそういうことか、と思い至った。
片腕を亡くすことは辛い。
・煙草に火をつける場面から始まり、煙草に火をつける場面で終わる。あるいは、火を消す場面。
・なくした片腕とそれに付随する話。
・待ち続ける。人が来ることを待つのではなく、人が来ないことを待ち続ける。来ない人が来ることを待つのでもない。人が来ないように、来ないことを確認して、その人は死んだと言うことを自覚したい。
・重い煙草を吸い続ける。山になる煙草の吸い殻。
・多分、最後までこの人は待ち続けるんだろう。来ない人が来ないことをただ、ひたすらに。
そう言った彼の両腕は健在だった。それを見越していたかのように男は笑う。ああそういうことか、と思い至った。
片腕を亡くすことは辛い。
・煙草に火をつける場面から始まり、煙草に火をつける場面で終わる。あるいは、火を消す場面。
・なくした片腕とそれに付随する話。
・待ち続ける。人が来ることを待つのではなく、人が来ないことを待ち続ける。来ない人が来ることを待つのでもない。人が来ないように、来ないことを確認して、その人は死んだと言うことを自覚したい。
・重い煙草を吸い続ける。山になる煙草の吸い殻。
・多分、最後までこの人は待ち続けるんだろう。来ない人が来ないことをただ、ひたすらに。
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