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Bernadette
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 二次創作って言うわけではないけれど世界観が二次創作。
 何をトチ狂ったか某ネトゲのキャラクターで適当に話を組んでみた。
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 存在し得ない物が存在して、あり得ないことがあり得る。だからこそ私はここに来たのだ。
「その子は」
 アマザカリはずんずん進む。
「その子は、アンタの腹を突き破って生まれてくるだろうな」
 私の腹を蹴る子供は何も知らず、藻掻くだろう。人の体の中は住み続けるには狭い。だから藻掻いて藻掻いて、外の世界に一人立とうとするだろう。その時私はきっと息をしていない。
 私は私の腹を撫で嘯いた。
「それで良いんだ」
 もとよりそのつもりなのだ。私は生きるつもりなど毛頭無い。この子さえ無事に生まれれば何も問題はない。ただ、そう、私が死んだ後、この子がどうなるか、それが今となっては唯一の心配だ。
「夜街の住人は、たとえ外の世界に出たとしても、その縁は切れないという」
 諦めたようにアマザカリは言った。
「アンタが死んだのなら、その縁は、きっとその子が受け継ぐんだろうよ。どんな形であれ。その子は夜街に呼ばれてやって来る。帰ってくる。なぜなら夜街がその誕生を許したからだ。夜街は、一度許した者にはとことん甘いからな」
「まるで人のような物言いだな」
「そりゃそうだ。夜街は生きてるんだ」
夜街
・夜の間だけ現れる街。昼は入り口が閉ざされ、故に夜にならなければ誰も入ることが出来ないし、見つけることも出来ない。
・街に入ることが出来る者は限られている。街が自分の意志で入る者を選んでいる。
・街は生きていて、街並は時が経つと形を変えていく。今は和風建築とコンクリートが混ぜ合わさった景観。
・電気も何も通っていないが、夜になれば勝手に光が灯り、水道からは水が溢れる。
・時折人の形をとって自分の意志を伝えるらしい。

宵待衆
・夜街内の警護を担っている。
・黒い布で顔を隠し、黒ずくめ。
・全員枕詞が元ネタ。
・10人程度しかいない。
・夜街が入り口を開ける日の入りから閉める日の出までが仕事の時間。昼の時間帯は好き勝手にやっている。
・夜街と外の世界を好きに移動出来る。ただし必ず夜街に帰ってこなければならない。
・宵待衆は夜街の所有物扱い。


・アマザカリ
・イサナ
・サキクサ
・トオツ
・シラヌイ
・タマズサ
・四方を壁に囲まれた街
・街の外に出てはいけない
・街の中は穏やかで広い
・そこで暮らす人々
・今まで考えてきた人達全員出すとか
・エティエンヌとかシモンとか
・背中から翼が生えた人
・奇妙な色をした目の人
・何をしても許される?
・この街の外には何があるの?
・街の外に出ようとする子供と、出ることを諦めている大人
・あるいは出て行く必要はないと知っている大人
・墓守は何のために墓を守っているのか
・だってここの人達は死なないじゃない?

 エティエンヌの特技は早起きだ。目覚まし時計が鳴るよりも早く起きることが出来る。
 彼がそんな特技を身につけたのは、彼自身の仕事のために他ならない。まずエティエンヌはベッドから出ると、朝食を作り始める。パンを焼き、野菜を切って皿に盛り、ドレッシングを用意する。同時にフライパンでベーコンを焼きつつ湯を沸かし、熱いコーヒーを淹れる。
 そこまでやったら後は寝ているレンフィールドを起こすだけだ。エティエンヌと違い寝起きの悪い彼を起こすのは一苦労だが、そこまでがエティエンヌの仕事なので仕方ない。叩き殴り蹴り蹴飛ばし、そうしてようやく起きたレンフィールドをリビングに引きずって椅子に座らせ、寝ぼけ眼の彼が朝食を食べ始めてようやくエティエンヌの仕事は終わるのだ。


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