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Bernadette
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ファンタジー物が書きたい


・現代日本のはず
・でも妖怪とか悪魔とか魔女とかそういうよく分からん生き物が普通に存在する
・最初から世界観設定とか何もあったもんじゃない、そうであることが当然であるような口ぶりで話を進めたい
・もう現代日本じゃなくて良いじゃん
・どこかよく分からないけど普通に学校とかスーパーがあって買い物をして音楽を聴いてピアノを弾いて
・でも現代日本にすると好きな雰囲気が出ない
・魔女とか吸血鬼とか出すなら優雅な雰囲気にしたい
・日本にするとカタカナの名前が似合わんね
・んじゃもうそういうのまったく考えず、一つの街にしてみるとか
・人と人ではないものがたくさん住んでいる、広い街
・人種も種族もばらばら
・キャラクターを考えている内に別に日本じゃなくても良いと思えてきた
・じゃあファンタジーな街で、でも電気や水道は普通に通っていて、ヨーロッパのような、昔の建造物の中は近代的な物で溢れているイメージ
・冷蔵庫は是非あってほしい


・魔女と彼女の友人兼保護者兼同居人兼世話人兼使い魔の吸血鬼の話
・もう使い魔で良いじゃないか
・起き抜けに冷凍庫から血液パックを取り出してずるずる
・アイスが食べたいと言ってたでしょう
・血縁と因縁
・うちの家系は男が早死にするんだ
・猫又は笑う
・カラス
・背中から翼が生えている有翼人
・アリア
・フーガ
・ソナタ
・だめだもう分からない
・ドッペルゲンガーを愛する、フーガは追い掛ける曲だからドッペル
・ピアノを弾くのをじっと聴いている
・本に埋もれて死にたい
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 自由とは何だろうかと時々考える。こうして歩けることは一つの自由なのだろうか。しかし私が歩いているのは一種の義務に過ぎない。なぜなら私は食事を運ばなければならないからだ。あの人にこの湯気を立てる食事を差し出して、食べきるのを待たなければならない。私の仕事であるからだ。つまり歩くことは仕事であり、なかば強制されていることである。
 だがしかし、自由に動くという意味では、やはり歩くことは自由なのだろう。分からない。ぐるぐる回って一周してしまう。だから私は考えるのを止める。ありとあらゆる思考を止め、ただ体を動かすことに専念する。そうすると不思議と何も感じなくなるのだ。責任感や、罪悪感さえ。
 おかしなことだ、私が罪悪感を抱く理由などどこにもないのに。いや、あると言えばあるだろうが、しかしそれは私がしたことではない。私はあくまで、世話をする役を仰せつかっているだけのハウスメイドのようなものだ、あるいはもっと下等な物かもしれない。何せこれくらいの仕事など、ロボットにだって出来るのだから。
 部屋は打ちっ放しのコンクリートの壁が寒々しい、灰色をしている。高い位置にある窓から日光が燦々と降り注いでいるが、日差しは部屋の隅に置かれたパイプベッドには当たらない。故にその人は肌が白い。パイプベッドの上で上半身を起こし、じっと私を見ているその人は。

 その人はポトフをことさらゆっくり食べる。器の中の煮込まれた野菜をスプーンで器用に二つに割って、小さく口を開いてそれを噛む。私は横でそれを見ている。

 その人は何もいらない、と言った。それは物質的な意味でも、精神的な意味でも。
 毎晩のように私のご主人様は愛を具体化した行為をその人と交わす。ご主人様は愛しているらしい。だがその人は愛すらいらないという。ただ、この部屋の中で朽ちていきたいという。
 だがそれをご主人様は許さない。その人がずっと美しくいられるよう努力している。だから私はその人が、食事を終えるのをじっと待っているのだ。そうでもしなければどんな食事も食べずにやせ衰えて、きっと醜く死んでいくだろう。餓死した人間の醜さは、私も何度か目にしている。
悪夢商人二瓶とセットの少女、八坂の話。


 君に頼みがあるんだが、と悪戯を思いついた子供のように無邪気に悪夢商人は言った。
「あの絵を譲ってくれないか。幼い子供が、薔薇を手にして笑っている絵だ」


・白いワンピースを着て、薔薇の木の間からこちらをのぞく少女。六歳くらい。癖のある髪を緩く二つに結んでいる。赤い薔薇の木の下で、白い薔薇を一本手にして笑っている。
・ある日、その少女の手から薔薇が無くなっているのに気付く。
・?
・悪夢商人がやってくる。
・あの白い薔薇はどこへ?
・枯れてしまったんだ、だから、新しくプレゼントしないとな。
・紺色のスカートに紺色のネクタイを結んだ、地味な制服。白いシャツから細い腕が見える。癖のある髪の毛を緩く二つに結んでいる。


オチは 行方不明 です
 九条に無理矢理引っ張られて、到着したのは幼稚園だった。
 九条は手慣れた様子で背の低い門を開けて敷地に足を踏み入れた。立ち止まる黒崎を一瞥し、早く来いと無言で急かす。一体何なんだと頭を掻いて黒崎もそろそろと中に入った。園児達は今は中で遊んでいるのだろう、外には誰もいない。
 玄関まで入ると、先生だろう女性が九条を見てにっこり笑った。
「あら、こんにちは、リンちゃんのお兄さん」
「どうも。リンを迎えに来たんで」
「はいはい、ちょっと待ってくださいね」
 リンちゃーん、と先生がのんびりした声でホールへ向かって叫んだ。たったったと軽い足音がすぐにやってきた。黄色い帽子に小さな鞄を肩から提げたリンが、頬を上気させて駆け寄ってきたのだ。
「おうリン、帰るぞ」
「はーい! 先生、さようなら!」
「さようならー」
 遠くで雷が鳴っているのが聞こえる。ベッドの中に潜りながらそっと目を開けると、一瞬だけカーテン越しの窓の外が光ったのが分かった。数秒遅れて音がやってくる。どこかで、雷が鳴っている。
 耳を澄ますと更に雨が降り出してきたのが分かった。この調子では電車のダイヤは散々なことになるだろうな、とぼんやり考えた。だからといって外に出かける用事はなく、そもそも窓の外は暗い。ブランケットを被り直し、ゆっくり瞬きをしてまた目を閉じた。
 雷はさして怖くはない。ただ、暗闇に光るその一瞬が恐ろしい。真っ暗な部屋がほんの数瞬だけ明るく照らされ、深い陰影が目に映る、それがどうしようもなく怖いのだ。
 また、瞼の向こう側で光ったのが分かった。



※師匠の監視を見ながら聞きながら。ソルフェジオ+雷雨やばいまじやばい
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